最近、コミックに傾いてきた?

国際マンガミュージアムで【はだしのゲン】を読んで以来、
マンガへの虫が起きてしまったようですw。

でも、この「こうの 史代/こうの ふみよ」さんの漫画は何か今まで読んでいた
コミックとは異質な漫画でした。

で、しばらく?ていうかずっと未来永劫、この人の漫画にはまって
しまいそうです。

まだ彼女の作品を多くは読んでいませんが、彼女の初期の頃の
練習作とでも云うべき、この型にはまりきらない4コマ漫画

は何か心を打つものがありました。たくさんの4コマ漫画が【長い道】
という本にに収録されていました。

                                                                                                                                    • -

広島の原爆を描いた【夕凪の街 桜の国/ゆうなぎのまち さくらのくに】という短編コミックは
この4コマ漫画で培われたシンプルな描き方をとっていました。

こうの流とでもいうのか一種の個性ですね。淡々とした中にも、
凝縮された激しい感情が読む人に伝わってきます。

自然なせりふ、家、服、食べ物、物、風景などの中に、厳粛な事実が刻まれて
いることに気が付いたとき、作者の想いが飛び込んできて

呆然自失してしまうくらいの衝撃を受けました。白黒のモノトーンですから
橋の上の死体、水より多い川の中の死体とかが描かれていますが、

グロテスクなものを見た後の、嘔吐感、嫌悪感は生じませんでした。ですが
それだけに頭に浮かぶイメージは強烈でした。

打越さんにプロポーズをされてもそれを受け入れることができない「皆実/みなみ」
の心情に感情移入してしまったら、もう溢れる涙が止まりませんでした。

そして皆実は原爆の後遺症で真っ黒な血を吐いた後、皆実は、
まもなく死んで逝くのでした。こんな悲しい物語を淡々と、

否、そうでなければ描けないのかもしれませんが、見事に描かれていました。
この物語は深く心に沁み入りました。もう決して忘れられない強い衝撃でした。

ブログランキングに参加しています。ぽちっとよろしくお願いします。

                                                                                                • -

人気blogランキングへ

                                                                                                • -