必笑小咄のテクニック(米原 万里著)に大笑い
この本は笑いをとる方法について書かれてあります。
ロシア語会議通訳者でもあった彼女の本の中には
スターリンとかプーチンとかロシアの有名政治家の名前が
たくさん出てきます。政治家が出てきて面白い小咄になる
筈がないと思ってましたが、以下の小咄は十分爆笑の小咄になってますね。
万里さん著の『魔女の1ダース』にも書かれてある小咄です。
★抜粋・要約:ブレジネフ書記長は地獄に落ちました。罰は選択できる仕組みに
なっていました。一通り見学して決めることに。レーニンは針の山でもがき、
スターリンは煮えたぎる窯の中で。彼はその恐ろしさに身震いしました。
ふと見ると、フルシチョフがマリリン・モンローと抱き合っているではないか。
で、これにしてくれといったところ、地獄の係員が言った。
「とんでもない、あれはフルシチョフではなく、マリリン・モンローが
受けている罰ですぞ。」
これは視点をずらすと面白い小咄になるという例でした。
TVで見る彼女は辛辣な政治評論家でしたが、彼女の著書を読んでいくうちに
分りました。アライグマのような目をした、愉快な食いしん坊おばさんだったのですね。
猫ちゃんも大好きだったようです。惜しい人を亡くしました。
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